2024_12_28

いばらきデザインセレクション 知事選定に選ばれました

気づけば、24年も残り数日。
色々楽しいことがあった年、大変なことがあった年、よい意味で目立ったこともなく順調だった年…
人の数だけ様々な1年があるかと思いますが、みなさんはどのような1年を過ごされましたでしょうか。

さて、今年最後の投稿は皆様にご報告でございます。
アイ ディーが茨城町さんと2017年から制作している、町の空気を伝える冊子 Sunが
2024年度のいばらきデザインセレクションの知事選定に選ばれました。


いばらきデザインセレクションとは、茨城の優れたデザインを選定·顕彰し、地域イメージを高め、生活の質の向上や産業振興につなげていく取り組みです。


弊社のこれまでの取り組みなどを見ても、
地元との目に見える関わりが限定的である事も多く、正直地元のデザインセレクションとは縁遠いのかな…と思っていましたが
この度、このような選定を頂けたのは非常に嬉しい限りです。
ようやく、茨城に住むクリエイターとして地域に認められたかな〜という思いです。


来年はこれまで以上に、茨城県内の企業さまや事業主さまとの接点を増やしていければと思っています。
みなさまのご相談をお待ちしております…!

さて、弊社の2024年度の営業は本日12/28までとなります。
2025年度の営業は1/7(月)からとなります。

なお、休暇中のお電話やメールなどの対応も随時可能でございます。ご相談事などにも対応させていただきますのお気軽ご連絡ください。

みなさま、本年も大変お世話になりました。
来年もアイ ディーをどうぞよろしくお願いいたします。

2024_11_04

i,Dの考え方について

2024年も11月に突入。今年もあと二ヶ月を切りました…
季節を感じさせない汗ばむ陽気が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
先日撮影で外に出ていると、橙色に色づいた柿の木に冬鳥であるジョウビタキが羽を休めていました。
季節の移り変わりが遅れ人間たちがヒーヒー言っている中でも、
植物や動物たちには季節の足跡が聞こえているのだな、と感じました。

   

   

   

湖に入る準備万全のライター倉田さんです

最近は都市部で撮影をしたり地域のお仕事もしたりと、日々楽しく活動をさせていただいております。
そんな中での弊社ですが、ありがたいことに、最近お問い合わせをいただくことや
初めてお会いした方とお話をさせていただく機会が増えております。
(この投稿を見たそこのあなたも!お気軽にどうぞ!)

その際、単に良いデザインをするデザイナーさんと紹介されたり、認識をされることに疑問を抱くことが何度かありました。

事例をお見せし説明をさせていただく中で、本当に伝えたいことが伝わっているのか?という問い。
要望に対し最善の仕様を提供するのは当然のことであり、日々熟考や検証をしっかりした上で、
デザインという枠組みを中心に収まっているわけです。
自らの事業を真剣に捉えているからこそ、そのあたりがうまく伝わっているのかを感じたわけです。


そこで、この機会なので、改めて自己紹介がてら、私たちが今考えていることを書き出してみたいと思います。

   

私たちについて

「i,Dさんは多様なお仕事をされているのですね」とお言葉をいただくことが少なくありません。
先日も、初めてお仕事をさせていただいたクライアントさまから上記のご感想をいただきました。
これは、私たちがクライアントさまに応じて、
柔軟かつ幅広い解決策を提示、実現していることの証だと感じています。
創業以来、グラフィックデザインを主軸に据え、個人事業主さまから大手企業、
公共団体などの多岐にわたるプロジェクトに携わってきました。

クライアントさま事業規模に応じ、目標設定や課題解決の方法も多様です。
各プロジェクトの規模や特性を考慮し、目標の設定や企画案の制定、実施期間の計画を立案。
リソースや人員の確保、進行のスケジュールを視覚化、必要な制作物のコピー開発やデザイン提案など、
全体を見据えた包括的な視点でディレクションを行います。
そのため、大規模なキャンペーンから小規模なプロジェクトまで、
日々様々な案件が同時に進行をしています。

   

その一歩手前から関わる

私たちは、事業や活動の一歩手前から関わることで、デザインにおける価値を拡張し、全体を見据えたプロジェクトを展開しています。
クライアントさまとともに成長し、成功を共に喜ぶためのパートナーとして、私たちは手がけたプロジェクトと共に進化と拡張を続けてきました。

具体的には、プロジェクトを通じ、互いの意見や思考を尊重し、想いやビジョンを深く理解し
ディスカッションを繰り返しながら、目指す姿とそこから生まれる価値を共に築いていきます。
私たちが提供するのは、質の高い制作物とクライアントの本質的な価値やメッセージを届ける力です。
関わる全員が同じ熱意で進めるからこそ、プロジェクトそのものがただの「成果」にとどまらず、
事業の成長や共感を広げ、事業そのものに本質的な力を宿らせるものとなり得るのです。

   

   

ざっくりいうと、最近の弊社の考え方はこんな感じです。
デザインの手は動かしつつ、ディレクションを通じてさまざまなものを形にしている、
という考え方がしっくりくるかもしれません。

基本的に、息の長いものを作るのが得意です。

そして、事業や活動の一歩手前から関わることを常に意識しています。

そのこともあってか、ご相談の内容も、プロジェクト型の案件が多いです。
事業を進める上での企画や方向性に合わせたトータルのディレクション、
イベントやキャンペーンに付帯する制作物を得意としています。
制作物の企画から運営方針までを一括でご相談いただくことが多いです。

また、代表の石川は、事業の傍ら、パーソナルワークとしてポスターの制作をしています。
日々のクライアントワークから離れ、一人のものつくりとして、
表現への追求として様々なテーマをもとにしたポスターを制作しています。


自社の対外的イメージを定義・定着させたい、自社の技術を使って新しい製品を開発したい…
そもそも形になるかどうかわからないけど一度話を聞いて欲しい
( 実際にお客さまでいらっしゃいました ) など… 様々なことを形にする力になります。

その一歩手前、から考える。
わたしたちはこの感覚を大切にしています。

2024_10_06

保育園のWebサイトリニューアル

こんにちは。この夏はいかがお過ごしでしたか。
例年よりも少し涼しい日が続いたり、逆に急に暑くなったりと、気温の変化に驚かされた日々でしたね。夏から少しずつ秋の訪れを感じるこの時期。私たちはそんな季節の移り変わりと同じように、新しいステップを迎える、茨城県茨城町の2つの保育園、ふじ保育園とウィステリアナーサリースクールのWebサイトリニューアルをお手伝いさせていただきました。ふじ保育園は私自身が卒園した縁のある場所でもあり、特別な思いでこのプロジェクトに取り組みました。

打ち合わせに伺ったふじ保育園の門をくぐると、幼い頃の記憶が鮮明に蘇ってきました。
友達と駆け回り笑い声を響かせた日々。園舎は新しくなりましたが、当時の園庭の遊具や教室の匂いまで思い出します。
私自身も親となった今、自分の子どもが保育園で過ごす時間の大切さを改めて感じています。

両園が掲げる「こどもと過ごす時間は、わずかしかない」という言葉。
この言葉には、保護者としての今の私だからこそ深く共感する思いが詰まっています。
このメッセージを多くの方に感じてもらえるWebサイトを目指し進めていきました。


子どもたちが過ごす場所は、ただの「施設」ではありません。そこには毎日があり、成長があり、未来に向けて一歩ずつ進む場です。だからこそ、私たちが今回手がけたWebサイトは、保育園の温かさや信頼感を感じ取れるものにしたいと考えました。保護者が忙しい日々の中でふと園のことを思い出したとき、子どもたちが笑顔で遊び、成長している姿が自然に浮かんでくるような、そんな安心感をサイトを通じて伝えようと思いました。例えば、園の先生たちが子どもたちを迎えるときの笑顔や、ちょっとした困りごとに優しく声をかける表情。その一つひとつが、保護者にとってどれほど大きな安心につながる。その保護者たちも、朝少し急ぎながら子どもを送り出すときの笑顔。その姿を思い浮かべながら、私たちはWebサイト全体に「ここなら大丈夫」という気持ちを反映させたいと思いました。

今回のリニューアルに際しては、多くの方々にご協力いただきました。
皆さんの力で、サイト全体が子どもたちや保護者の温かい空間を感じられるものに仕上がりました。

まず、コピーライティングを手がけてくださったのは、ライトワークスの星川さんです。星川さんは、言葉を通じて「こどもと過ごす時間の大切さ」を伝えるため、保育園の温かさや信頼感がしっかりと伝わるメッセージを考案してくれました。保護者の方々が読んだ瞬間に、共感できるような柔らかい言葉選びがとても素晴らしく、さまざまな視点を持つ星川さんの力が大いに発揮されました。

スポーツコーチの活動やや新聞での執筆、シェアスペースの運営など、多岐にわたる活動をされている板谷さんにも、ウィステリアナーサリースクールのコピーライティングでご協力いただきました。保護者の心に響く言葉や、保育園の日常が親しみやすく感じられるような言葉の力で、全体に温かみのある文章が仕上がりました。

写真撮影をお願いしたのは、竹内慎さんと小沼渉さんです。撮影においては、子どもたちとの距離感を大切にし、自然な笑顔や遊びに夢中になっている瞬間を捉えてくださいました。保育園という場所では、子どもたちがリラックスして過ごしている表情が何より大切です。竹内さんと小沼さんは、静かに寄り添いながら、自然体の子どもたちをカメラに収めてくださり、その仕上がりはまさに「今しかない瞬間」を切り取ったものでした。

そして、ふじ保育園のイラストを担当してくださったのは、津村仁美さんです。子どもたちの笑顔やエネルギッシュな姿を鮮やかに描き、サイト全体に彩りを加えてくださいました。イラストに込められた子どもたちの元気な姿が、見る人に明るい気持ちを届けてくれます。

今回のリニューアルに際し、私たちが大切にしたのは、ただ情報を伝えるだけでなく、ふじ保育園やウィステリアナーサリースクールの温かさや信頼感が自然と伝わることでした。サイトを訪れた保護者の方々が「ここに預けたい」「この場所なら安心だ」と思っていただけるように、写真や言葉、色合いの一つひとつに心を込めて作りました。特に、私たちは保護者と子どもたちの笑顔が自然と想像できるような空間づくりを意識しました。また、子どもたちの安全やプライバシーを守ることも大切な要素でした。撮影時には、子どもたちがリラックスできる雰囲気を保ちながらも、個々のプライバシーをしっかりと尊重し、信頼関係を大切にしました。保育園の運営チームとも綿密に打ち合わせを行い、どのように園の魅力を伝えるか、どうすれば保護者の安心につながるかを常に考えながら進めました。

「表情」と「共感」
私たちがこうして関わるプロジェクトでは、関わる人々の「表情が伝わる」ものであることを大切にしています。情報が整然と整理されているだけではなく、その背後に関わる人たちの思いや心配りが感じられるものであるか。
今回のリニューアルでは、保育園が保護者や子どもたちにとってどんな存在であるか、そこに関わる人たちの表情や温もりを大切にしながら、共感を生み出すことを目指しました。利用する保護者が「ここなら大丈夫」と感じ、安心して子どもを預けられる。その信頼感が、保育園の本当の在り方だと思っています。ふじ保育園やウィステリアナーサリースクールの先生たちの表情、保護者の安心した表情、そして子どもたちの笑顔。それらがすべて、保育園のイメージとして、保護者の心に響くものになると信じています。

今回のプロジェクトを通じ、私自身が卒園したふじ保育園との新たなつながりを感じることができました。そして、親として、次の世代の子どもたちがどんな成長を見せてくれるのか、その一瞬一瞬を大切にしていきたいという思いをさらに強く持ちました。

私たちが携わる仕事を通して、関わる人たちに安心や温かさを届けられること。

それが、私たちがこうしたプロジェクトに関わる一番の喜びです。
これからも、ふじ保育園とウィステリアナーサリースクールが、たくさんの笑顔と安心感で満たされる場であり続けることを願っています。

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