Sun 18号が発行されました

8月の頭、茨城町の広報誌「Sun 18号」が発行となりました。
2017年から制作を続けてきたこの冊子も、今回で18号目。今回は久しぶりの夏号です。町内に広がる青々とした水田を、涸沼からの涼やかな風が吹き抜けていく──そんな夏の「今の空気」を感じていただけると思います。

今号の特集は「メロン」。隣町の鉾田市と同様、茨城町もメロンの全国有数の生産地。
生産者の畑から始まり、出荷、そして遠くの市場まで。一つのメロンが辿る道のりを丁寧に追いました。生産者の方々の栽培への想い、そして消費者の元へ届くまでの物語。茨城町の農業の一面を、深く掘り下げています。

「まちで暮らすひと」では、半世紀にわたって町で電気屋さんを営むご夫妻にお話を伺いました。長年この地で商いを続けてこられた中で見てきた町の変遷、そして変わらない地域への愛着。「まちを想うひと」には、茨城町出身の映像プロデューサーの方が登場。故郷を離れても心に残る茨城町への想い、そして現在の活動への影響について語っていただきました。等身大の想いと、町を離れても愛し続ける人の声を記録しています。
広報誌「Sun」は、「まちの今の空気を伝える冊子」をコンセプトに、読み手に地域のことをやさしく語るような編集を心がけています。地域の自画自賛や偏った内容を避け、デザインでの過度な脚色も控えめに。美しい写真が載るグラフ誌のような品質を保ちながら、「手元に残したくなる冊子」を目指しています。

地域の冊子を作っていくこと、そして残していくこと。それは単に情報を伝えるだけではなく、茨城町という地域に関わるすべての人々の想いや営みを、丁寧に記録し、美しく編集して未来へ手渡していく作業でもあります。一冊一冊が積み重なることで、茨城町という場所の歴史と文化の記録となり、いつか誰かがこの町のことを知りたいと思った時、必要な情報と愛情が詰まった資料として機能することを願っています。18号まで続けてこられたのも、多くの方々のご協力と、この町への想いがあってこそ。地域の「今」を大切に記録し「未来」へと繋いでいく——それが広報誌「Sun」の使命だと考えています。